2人が本棚に入れています
本棚に追加
約束
目が覚めると、ベッドの左側に、お姉ちゃんが座っていた。
「お姉ちゃん、手、大丈夫なの」
僕が声を掛けると、お姉ちゃんは目を拭って、僕を睨んだ。
「心配させんじゃないよ、もう」
そう言って、僕を抱きしめようとしたのか、体を屈めて、すぐに右腕が痛い事に気が付き顔をしかめた。
「いてててっ」
そう言って体を起こすお姉ちゃんを見ていたら、僕は急に可笑しくなった。
「何よ、笑う事ないでしょ」
そう言って睨むお姉ちゃんも、一緒になって笑っていた。
最初のコメントを投稿しよう!