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登校日
冬休みが終わって、学校に行くと、智也君がいなかった。
智也君は、僕にとってD-サバイバーの先生だったし、クラスの中でDーサバイバーをやっているのは、智也君だけだった。
「本日は、皆さんに悲しいお知らせがあります」
朝のホームルーム、先生は教壇に手を付くと、突然そう言った。
いつもの、始めに冗談を言って笑わせてくれる先生とは違っていた。
「深山智也君は、年明け早々に、亡くなりました」
無くなったってどういう事?とその時は思った。
そう言えば、最後に智也君と遊んだのは、十二月三十日だったっけ。
その後の先生の話で、智也君は元々不治の病で、入学当時から余命宣告っていうのを医者からされていたみたいだった。
意味は分からなかったけど、余命一年って言われてた智也君は、それでも二年生の二学期までは元気に登校していて、それは皆が仲よくしてくれたお陰だって言ってた。
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