2人が本棚に入れています
本棚に追加
つまらない日々
智也君が急にいなくなった事に、僕は悲しみじゃなく、怒りをおぼえていた。
何に対してなのかは分からなかったけど、僕をおいて、どこかに行ってしまった智也君に対してなのかもしれないし、智也君をどこかへ連れて行った、何かに対してだったかもしれない。
年が明けると、お姉ちゃんとのお出掛けがなくなった。
受験勉強とかで、忙しいらしかった。
忙しいのに、僕を外に連れ出してくれていたお姉ちゃん。
智也君がいなくなった事、お出掛けがなくなった事で、それまで当たり前だったお姉ちゃんとのお出掛けが、当たり前じゃなかったって分かった。
最初のコメントを投稿しよう!