つまらない日々

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つまらない日々

 智也君が急にいなくなった事に、僕は悲しみじゃなく、怒りをおぼえていた。  何に対してなのかは分からなかったけど、僕をおいて、どこかに行ってしまった智也君に対してなのかもしれないし、智也君をどこかへ連れて行った、何かに対してだったかもしれない。  年が明けると、お姉ちゃんとのお出掛けがなくなった。  受験勉強とかで、忙しいらしかった。  忙しいのに、僕を外に連れ出してくれていたお姉ちゃん。  智也君がいなくなった事、お出掛けがなくなった事で、それまで当たり前だったお姉ちゃんとのお出掛けが、当たり前じゃなかったって分かった。  
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