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いかないで
お姉ちゃんも無事、高校に合格して、入学までの数日間は、お姉ちゃんとのお出掛けが再開した。
「どうしたの?ほら、遠慮しないで」
お姉ちゃんにそう言われても、僕は中々欲しいものが言えなかった。
デュエルする友達もいないし、わがまま言って、お姉ちゃんがお出掛けしてくれなくなったらどうしようって思ってしまって。
「これでしょ?」
そう言って、お姉ちゃんはD-サバイバーのカードを手に取った。
「でも、相手がいなくって」
僕がそう言うと、お姉ちゃんはにっこり笑った。
「私が相手してあげるから、ね」
お姉ちゃんは、合格祝いに、Dーサバイバーの初心者デッキを買ってもらっていた。
お姉ちゃんのためにではなくて、僕のために。
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