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ありさちゃんは、僕がありさちゃんのためにお年玉を使うのを見て、とうとう僕に聞いていた。
「しんたくん、どうして、そんなにあたしのために色々買ってくれるの?」
決まっているじゃないか!
「ありさちゃんのことを大好きだからだよ!」
ありさちゃんは、ひょこっと首をかしげた。
「あのね、しんたくん、言いにくいんだけど……」
え。何だろう?言いにくいことって?
愛の告白だろうか。勇気いるものね。
「あのね、しんたくん、お金じゃ愛は買えないんだよ。あたし、お金ばかりに頼る男は愛せないわ」
頭をトンカチで叩かれたみたいに衝撃が走った。
「なんで!ゆきとくんに沢山買ってもらってたじゃん!」
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