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1 腐女子の姉の命令
「はるー、いるでしょ。ちょっとこっち来て」
部屋で漫画を読んでいた俺の耳に名前を呼ぶ声が入ってくる。
せっかくいい所だったのに。
イヤホン付けていればよかった。
俺はしょうがなく声のする方に向かって部屋を出た。
声がするのは俺の隣の部屋からだ。
ドアをノックして中に入ると床に座るように言われた。
俺はその言葉に従い冷たい床に正座した。
「あんたさもう高校どこ行くか決めた?」
俺が座ると椅子の上から俺を呼んだ人物が聞いてきた。
「まだ決めてないけど」
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