クリスマスイブ

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クリスマスイブ

何でクリスマスイブに一人ぼっち、私はここに居るのだろう。 喧嘩したのは昨日。 よりによってクリスマスイブイブにだ。 理由なんて本っ当に下らない。 見たかったテレビ録画を勝手に消されてしまった事。 それでも、それよりずっと前に約束していた言葉を頼りに私は三十分も前からこのベンチに一人座っている。 既に降りしきる雪のせいで、帽子にも肩にもうっすらと雪が積もってきている。 さっきから何度もスマートフォンを確認してるけど、彼からの連絡は無い。 録画を消された話から、なぜか今日の彼の休日出勤の話になって、別にそれは仕事だからと私自身納得していたのに彼の一言が余分だった。 『彼女一人で仕事なんてかわいそうだろ?』 私のくだらない嫉妬。 彼の会社の女の子に嫉妬してしまったのだ。 その子のミスのせいでどうしてあなたまで休日出勤をしなくちゃいけないの?と言ったのがいけなかったらしい。 『仕方無いだろ、彼女だって一生懸命やってんだから。それに俺の仕事に一々口出しすんなよ』 恋人である私より会社の後輩を庇う彼に苛立つ。 それからは売り言葉に買い言葉。 言う必要の無いことまで出てしまった。
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