第1章

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怠い怠い、言いながらも皿洗いを終わらせた森下は風呂場へと向かい、シャワーで済ませるとすぐに眠りにつく。 ーーー寝るのは深夜0時前後。…比較的健康的な時間に寝る彼。なぜなら彼の朝は人より早いから。 ジリジリジリとけたたましい音を立てて朝を告げる目覚まし時計に手を伸ばしつつ、そのまますぐ目を覚ます森下。 すぐに起き上がるとすぐさま台所へと向かい、テキパキと朝食の支度を始める。 ……ご飯は時間指定で炊き上がるように設定済み。昼食のためにと少し多めに作られる朝食。 無駄もなく、次々と出来上がる様子は見ていて気持ちがいいものだ。 朝食の分から余った分が、弁当箱に詰まっていく。 おかずが出来上がるとほぼ同時にご飯が炊き上がり、森下は満足気にテーブルに出来上がった朝食を運んで、すぐにご飯を食べ始めた。 自分で作ったものを美味しそうに食べる姿は…何だか幼く見える。 「ご馳走さまでした。」 綺麗に手を合わせるとせっせと食べ終わった食器を台所へと持っていき…洗うと見せかけて水に浸しただけだった。 ーーー確かに、晩御飯の食器を片付けるだけであんなに渋っていた人間が朝の忙しい時間に洗い物をするはずもない。
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