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「確かに、そうしたくなる気持ちは分かりますけど…そんな事してたら食器洗い面倒臭くなって、やらないでしょ?だから、立っている間に全部済ませちゃうんです。」
と、微笑みながら言った吉沢に納得する森下。
「確かに…。俺、いつもそんな感じだな。」
「でしょう?人間、後回しにするとやりたくなくなるんですよ。だから、丁度いいタイミングでやる事がベストです!」
と、ニコニコ笑顔を浮かべ話す吉沢に、森下はやっぱりコイツは顔が整っているんだな、と再認識していた。
「あ、もう少しで終わるんで居間で待ってて下さい。皿洗い終わったらさっきの『契約書』についてゆっくり話しましょう。」
「あぁ、分かった。」
そう言うと、森下は居間へと戻りいつも通りテレビをつけてのんびりとし始めた。
「森下さん、終わりましたよー。」
「あぁ、ありがとう。助かった。」
「いえいえ!美味しいご飯食べれたんで、俺としては満足ですよ。別に皿洗いが苦痛な訳でもないですからね。」
と、爽やかな笑顔を見せる吉沢に森下は、コイツは本当に好きで料理以外の家事をする奴なんだな、と改めて感じていた。
「…そうか。じゃあ、もう一度『契約書』の内容を確認してもらうぞ。」
「はい。」
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