第3章

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「吉沢、起きろ。朝飯が出来た。」 「うぅーん…もう少し……」 「バカ言うな、飯が冷める。」 バシッと頭を叩かれた吉沢は、ハッと目を覚まし…叩かれた頭を押さえながらソファーベットから飛び起きた。 「はっ…お、おはようございます!森下さん…。」 「ほら、早く食え。冷めるだろうが。」 「あ、はいっ!今すぐ食べます!」 寝癖を付けたまま、吉沢は朝食が並ぶ机の前に着席した。 今日も朝から美味しそうなメニューが並んでおり、吉沢の目はキラキラと輝く。 「っ、いただきます!」 「…いただきます。」 朝食は一緒に食べたい、という吉沢のリクエストで、森下も食事は一緒に食べる事にした。 ……何故なら 「森下さん、今日も美味い飯食えて俺…幸せです!一人暮らしの時が信じられない……。」 吉沢が食べた時に感想を伝えたい、というものだった。 ーー-まぁ、一緒に食べることで吉沢が早起きしなければならないので、先程のような光景は毎日なのだ。 「……そうか。弁当も用意しておいたから、忘れんなよ?」 「勿論ですよ!弁当忘れたら罰当たりですよ!」 「……寝癖、直しておけよ。」 「へっ?あ、はい。」 ……何だかんだ褒められて満更でもない森下は、この朝の時間が好きだったりする。
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