第1章

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「それでは今日から仲間になる新入社員を紹介する。皆さん、入ってきてくれ。」 今年採用されたのは計5名。 森下の直属の部下となる彼は…… 『だ、誰!?あのイケメン!?』 『カッコいい…身長高い……』 『めっちゃタレ目で可愛いっ!』 フワフワの猫っ毛を少し遊ばせた今時の髪型をした、タレ目で鼻筋がスッと通ったイケメン。 しかも、高身長で…ただスーツを着ているだけなのに、どこの俳優かモデルかとツッコミを入れたくなるレベルにスーツを着こなしている。 「吉沢亘(よしざわわたる)と言います。今年社会人になったばかりで分からない事だらけだとは思いますが、皆さんの足を引っ張らないよう尽力して参りたいと思っております。よろしくお願いします!」 そう言うと、ニコリと微笑んだ吉沢。 微笑んだ瞬間、目尻がさらにキュッと下がり、三日月みたいな目を見せた吉沢に女性社員はノックアウト。 声にならない悲鳴みたいなものが何処からか聞こえてきた気がした。 「…吉沢君はうちの会社でも戦力となっているイベント企画部に所属してもらう。そして君の教育係となったのが……」 「森下です。今日から吉沢君の教育係となりました。よろしく。」
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