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「じゃあ改めて…森下だ。イベント企画部ではプロジェクトリーダーをやらせてもらっている。企画部は名前の通り、イベントの企画を任されている。企画だからイベントを開く場所の確保とか収容人数とか…他にも色々な面からイベントをサポートしていく部だ。」
「……森下さん、早口ですね。」
「…は?お前、話聞いてんのか?」
てっきり「分かりました」とかそんな返事を期待していた森下は、ただ感想を述べた吉沢に対してつい、強い口調で言葉を返してしまった。
「あ、いえっ!話は聞いてたんですけど…早口だなぁって方に気が向いてしまって…。」
「………。」
---なんだ、ただの馬鹿か。
という顔を、思わず見せてしまった森下に対して、吉沢はテヘッという効果音が合いそうなヘラヘラ顔を浮かべていた。
「…おい、吉沢。」
「え、あっ…名前もう覚えてくれたんですね!ありがとうございます!!何ですか?森下さん!」
キラキラと目を輝かせて、犬のように尻尾を振る吉沢に、森下の怒号が飛んだ。
「返事は、はい!あっ…とかえっ?とか言うな。あと一つ言っておく。俺はお前みたいな馬鹿が嫌いだ。馬鹿には何も教える気はないし、馬鹿を相手にする余裕も無い。分かったらあそこがお前の席だからサッサと座れ。」
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