■母は、私が物心ついた時から家族に阻害されていた

2/2
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
テストで満点を取れば、下校してすぐに母の居る部屋に飛び込んだ。 新しい友人が出来れば、嬉々として母に報告した。 母を除いた食事の時間も、私だけ茶碗を片手に母の隣へ寄り添う事だってあった。 父と祖母、姉と弟。 私の家族の誰もが、私が母に近づく事を良く思っていなかったようだ。 何故そこまで私以外の家族が、母を忌み嫌うのか私には分からない。 ただ一人の、血を分けた母親。 ―――無視して生き続けていくなんて、とんでもない事だと思う。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!