■成人した私は、それぞれ自立した姉弟と食事の機会を持った

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■成人した私は、それぞれ自立した姉弟と食事の機会を持った

祖母は既に故人となっており、父とも仕事の都合で中々会う事は出来ない。 姉弟水入らずという訳だが、私は不意に長年解かり兼ねていた母の話題。 そう、疑問を問い欠けてみた。 どうして、家族揃ってあの人を除け者にするのか。 幼少期より、かねがね疑問と苛立ちを感じていた疑問。 それを、二人にぶつけたのだ。 ―――結果、ハッキリとした答えを得る事は出来ず仕舞い。 ナイフとフォークを握る手が止まり、押し黙った空気になる。 姉の発言した「まだ居るの……?」という言葉。 もう以外、それについて触れられる事は無い。 私は、ますます母が気の毒で仕方がなかった。
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