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「いやぁ~それにしても、少しは筋肉くらい付いたんじゃないかと期待してたんだけどねぇ~~?相も変わらず柔らかいお尻だよ君は。まぁ私的には、こちらの方が好みではあるけれど」
だらしなく着た白衣の袖を上げながら、興味津々に僕のお尻を上下左右に揉む丸眼鏡お団子ヘアーの若い女性。ニマリと口角を上げたその笑顔は、いつも通り気味悪い。
「はぁ……」
こんなエロ親父みたいな人が、ヒーロー管理部会を支える存在だなんて、今でも信じたくない。
「あの、室長」
「ヒヒッ。あれだ、君はもっとお肉を食べた方がいい。そしてもっと鍛えて、他の男子を簡単に押し倒せるくらいの力を手に入れなさい。そして私の為に、美味しいBのLな展開を作るのです!」
「室長!!」
「ん?」
「いい加減、僕のお尻から手を離してください……」
「おっと!これはこれは申し訳ない。つい良い尻を見つけると触りたくなってしまうものでね」
ならきっと室長にとって、ほぼ半数以上の男の尻が良い尻なのだろう。
基本この人は、誰のお尻でも構わず揉むし。
「因みに女子の場合だと、おっぱいを揉む」
「聞いてません」
「巨乳でも、貧乳でも、雄っぱいでも良し!」
「だから聞いてませんって!!」
指をわしわし動かしながら、下心丸出しの眼差しで僕に要らない情報を教えてくる室長に、ついつい溜息を零す。
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