弱虫ブルーと、魔界の王

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「また調子悪くなったらいつでも呼んでくれ。すぐに助けに行くから」 「あ、ありがとう……」 けれど、現実は厳しい。 脇役は、主人公のようにはなれない。 気持ちの問題だと分かっている。 僕が恐怖に勝てる強い気持ちを持って、そして敵を倒す覚悟を抱けたら、きっともっとブルーとして戦えていたはずなのに。 軽い気持ちで始めたからこそ、植え付けられたトラウマは僕をずっと縛り付けてくる。
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