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薄暗い寝室に濡れた水音と真崎の苦しそうな声が響いていた。一度腕を解き、左右それぞれの手首と足首を繋ぐ拘束具が、今の真崎には取り付けてある。ついでにおり曲がった膝裏に細い金属製のポールを通して固定した上に、首輪と短く繋いでいるために真崎は腰を落とす事すら適わずにいた。
苦し気な態勢ではあるが、そんな事で真崎が嫌がる筈もないのは分かりきっている。むしろ喜ぶような変態なのだ。視界を遮るための目隠しの上からでさえも、目蓋が濡れそぼっているのが見てとれた。
「壊れるじゃねぇだろう。ほら、もう一つ飲み込め」
「あ゛ぅ…っ、うぎ…ぃ…」
ピンポン玉ほどの大きさの金属製の球を、設楽は無造作に真崎の後孔に埋め込んだ。既に中に埋まっている球と当たり、鈍い音が微かに響く。手に持てばそう重くはないが、こんなものを尻の穴に詰めれば大層な重量だろうとそう思う。思いはするが、やめるつもりはさらさらなかった。
「嫌がっても説得力ねぇんだよ。なあ?」
硬く勃ちあがり、ハーネスを食いこませて変色しつつある真崎の雄芯を設楽はその指で強く弾く。
「ひぎッ、あ゛、あッ、ああ…ッ」
悲鳴にも似た声をあげて、ぐぷ…と、微かな破裂音とともに、押し込んだばかりの銀色の球が真崎の後ろの蕾から寝台の上へと落ちた。
「ぁ…ごめんなざいぃ…」
「謝る必要はねぇよ」
設楽が優し気にそう言えば、ひゅっ…と小さく真崎の喉が鳴るのが分かった。
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