定食屋の恋

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「男たるもの、好きになったものは最後まで諦めない!」 そう言って、顔をくしゃっとした。 また名言がひとつ増えたようだ。 俺も釣られて微笑んだ。 「ふたりとも!はやく、はやく!」 よし子さんは元気よく手を振った。 その左手には、おっちゃんの何十年分の思いがきらりと光っていた。
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