定食屋の恋

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(8) 「おう、来たか」 「"おう、来たか"じゃないよ……」 俺は息を切らしながら店内に入っていった。両手に重い荷物を抱えながら。 「全く……スーパーなんてとっくに閉まってるからさ、全部揃えるの苦労したよっ」 そう言って、おっちゃんから頼まれた品をドサっとテーブルの上に置いた。 「さて……とっとと始めるで!カルビー手伝え!」 「はぁ?だから、俺は普段料理しない……」 「いいから!言った通り動く!」 そう言って、店長はテーブルの上のスーパー袋を漁り始めた。
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