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その声に振り返る間もなく、オイラは一人の娘にヒョイと抱き上げられた。
「チョ……!」
ふあふあの太ももに乗せられて、オイラはムクっとチョメ頭を上げる。
(…………うちゃぎ……チョメ?)
それはピンクの長い耳、ピンクのロンTいっちょでふんわりと微笑む……うちゃぎの女の子。
「どうしたのチョメさん。亀が硫酸かけられたような顔して」
クスクスと笑う、可愛いのに色っぽくてムチムチでふあふあな娘。オイラのチョメセンサーが針をMAX振り切る。
「き、き、き……! 君は……君の名は……チョメ?」
「アタチは……兎の助だよ」
「うのすけ……!?」
まさかまさか、そんなまさか……!
(誰チョメよ、それーー!?)
何やら引っかかるが、そんなヤツは知らんチョメ!
「名前なんてどうでもいいでしょ? 今この時を楽しんでね。お誕生日おめでとう、チョメさん」
「誕生日……チョメ? ……ああっ、そうだった今日はオイラの……!」
「さあ、みんなで宴会しようぜ! 酒だ酒、今日はいい酒用意してるからな!」
「手打ちそばも用意してあるニャリよ」
「わたしは、メレンゲクッキー焼いてきたふわー」
謎の竜宮城の美女たちに囲まれて、オイラはうちゃぎのふとももの上で至極のハーレムBirthdayナイト。
(素敵すぎる……誕生日チョメ……。チョメ……チョ…………)
──恋とー情ーけのー♪ ドゥドゥビドゥビドゥビ、シュビドゥワー……♪──
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