五丁目のぶるーす

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 その声に振り返る間もなく、オイラは一人の娘にヒョイと抱き上げられた。   「チョ……!」  ふあふあの太ももに乗せられて、オイラはムクっとチョメ頭を上げる。 (…………うちゃぎ……チョメ?)  それはピンクの長い耳、ピンクのロンTいっちょでふんわりと微笑む……うちゃぎの女の子。 「どうしたのチョメさん。亀が硫酸かけられたような顔して」  クスクスと笑う、可愛いのに色っぽくてムチムチでふあふあな娘。オイラのチョメセンサーが針をMAX振り切る。 「き、き、き……! 君は……君の名は……チョメ?」 「アタチは……()(すけ)だよ」 「うのすけ……!?」  まさかまさか、そんなまさか……! (誰チョメよ、それーー!?)  何やら引っかかるが、そんなヤツは知らんチョメ! 「名前なんてどうでもいいでしょ? 今この時を楽しんでね。お誕生日おめでとう、チョメさん」 「誕生日……チョメ? ……ああっ、そうだった今日はオイラの……!」 「さあ、みんなで宴会しようぜ! 酒だ酒、今日はいい酒用意してるからな!」 「手打ちそばも用意してあるニャリよ」 「わたしは、メレンゲクッキー焼いてきたふわー」  謎の竜宮城の美女たちに囲まれて、オイラはうちゃぎのふとももの上で至極のハーレムBirthdayナイト。 (素敵すぎる……誕生日チョメ……。チョメ……チョ…………)  ──恋とー情ーけのー♪ ドゥドゥビドゥビドゥビ、シュビドゥワー……♪──
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