変なやつら

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変なやつら

「今日もいい天気だ。」 そう思いながら、浩介(こうすけ)は一人暮らしのアパートを出て、大学のキャンパスに向かった。 今日は、午前中の授業の後、いつもの食堂で、サークルの定例の打ち合わせ。 浩介は、大学3年生。 探検部の部長をしている。 浩介は、ヨットで世界1周することが夢だった。 ・・・といっても、今の浩介には、そのお金もスキルもないので、とりあえず、大学では、洞窟探検、カヌー、山登りなんかやりたいと思って、探検部を立ち上げたのだ。 やっぱり、ひとりじゃさびしいし、少しは、大学生活を謳歌したいと思って・・・ 探検部も、立ち上げてみたら、集まったのは、浩介を入れて、男5人。 しかも、みな、探検と縁のなさそうなやつらばかり。 ロッカー崩れに、ゲームマニア、鉄道オタク・・・ まあ、浩介にとっては、まずは、探検部のメンバーを集めることが先決であり、探検に興味があるかどうかは二の次。
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