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互いに名前を呼び合い、ぐったりとしがみつく。高松くんと上林くんがわたしの髪を撫で、手を握り、唇を寄せてくる。優しく愛おしむように争って触れてくれて、幸せを感じないこともない、けど。
なかなか二人きりで思う存分ってわけにはいかない。
まあ、それはね。最初から複数ですること込みの関係だし。三人に次々と頭がおかしくなりそうなくらい激しく求められて、その快感は他では味わえないものなのかも。でもこれが一生ってことになると。
三人の男の子たちがうっとりと身を寄せ、もたれかかってくる重みに息が詰まりそうになる。こんなの絶対にまともじゃないことは確かだ。誰かが冷静になってちゃんとブレーキをかけないと。いつまでものらりくらりと曖昧にかわしてばっかいたら、そのうち焦れたこの人たちのペースに乗せられて、目の前の快楽に溺れてぼうっとしてるうちにさっさと実力行使で中にがんがん注ぎ込まれてあっという間に妊娠させられかねない。そんな成り行きじゃできちゃった赤ちゃんにも気の毒だ。
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