ふみ風にのせ

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「風鈴屋さん! 今夜のお祭り、二丁目の橋の前で待っているから!」  清蔵はその声に振り向くと帽子のつばに手をあて小さく頭を下げた。  膨れ面で菊花が梁を睨むと、風になびいた風鈴たちが手を取り合って踊り続けた。
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