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キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン。
学校が終わる。
みな、部活をする。
けど、俺らは違う。
「河童、早く食べろー」
琴梨が、河童にキュウリを投げつける。
「も、もう無理です」
河童は琴梨に、きゅうりを大量に食べさせられていた。
そして河童は、腹をかかえて、小さな池に逃げ込む。
「せんせー、これどーゆー状況ですか」
聞くまでも無かったが、一応聞く。
「風雅さん、やっと来ましたか。ついさっき美杏さんが――」
「おい、人の話聞けや」
月夜先生の天然って言うか、マイペースが始まりそうだったので、それを止める。
「さっきのはと言うと、ボケです」
「もう少し前に戻れ。河童の話だよ」
ツッコミの仕事に疲れないのが、不思議なぐらいだ。
「いや、あそこに小さい池があるでしょう? そこに......なんと」
......。
.........。
......?。
「河童がいたんです」
「ためすぎ」
「風雅違うネ。これから、ためるんじゃなくて、抜くのー」
琴梨。
今お前と話してねーから。
「それで、その河童に餌付けしてたんですよ」
餌付けって、他に言い方ないわけ?
さあ始まりました加勢組。
今回会うのは、どんな奴なのでしょう?
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