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「そういえばマリネちゃんは、この作戦が完遂するまで、僕ん家にいる予定なの?」
「そんなわけないス」
なんだもっと短い滞在予定かと、その返事に安心したカギヤが続けて質問をした。
「あはは、それもそうだよね。じゃあ、君の担当する捜査が一段落するまで?」
「ボクとカギヤさんが同棲していることを知ったモグリ先生が『君はこんな男より私にふさわしい』って、ボクを略奪に来る日までス」
「ええっ!ちょっと待ってよ!目標が無謀すぎるよ!それじゃマリネちゃん、僕ん家に一生住むことになっちゃうじゃないか!困るよ!」
「ん~カギヤさん、安心するス。モグリ先生は絶対ボクに気があるスよ。いつものつれない態度は照れ隠しなだけなんス」
「はぁ……僕も君みたいに強い心臓になりたいよ……」
ため息を吐きながら困ったような笑顔になったカギヤは、心の中でマリネの言葉が本気ではありませんようにと全力で祈ったのであった。
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