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再び首が横に振られ、普段のアザミからは想像できないような小さな声がした。
「俺……っ、今、全然余裕なくて、絶対ひでぇ顔してるから……っ」
首筋まで真っ赤に染め、ぎゅっと瞑った目尻に涙が溢れているアザミの横顔に、ヒドウは心臓をつかまれたような愛しさを覚えた。
「自分にとっては、たまらなくそそられる表情です……アザミさん」
突然、名前で呼ばれてビクリとアザミの体が反応し、そろりとヒドウに顔を向ける。
涙で濡れた心許なく揺れる瞳に見つめられた瞬間、ヒドウはアザミの巨乳の両脇へ抱えている両足が着きそうなほど、さらに前屈みに体重を乗せた。
限界まで二人の繋がりを深くし、唇を密に重ねて呼吸まで奪うほどのキスをする。
そして誰も触れることの出来ないアザミの最奥をかき混ぜるように腰をすりつけながら、艶やかに濡れて膨らんだ胸の敏感な突起をこねて、つまみ、容赦なく指で責めた。
「んうっ!んううっ……んんっ……!」
声もままならない状態で、内外、上下から愛撫され続けたアザミは、自ら腰を動かしたくとも巨大な楔で深々と貫かれているため、びくともしない。
そのもどかしさからか今度はアザミのとろけた肉壁が、ヒドウの形を体内に刻み込むようにギュウギュウと強く締めつけ始めた。
俺の中がヒドウの形になっていく……。
悦びと強すぎる快感に朦朧としてきたアザミは、もっと俺をヒドウのものにして欲しいと鋼のような肢体に無意識に両足を絡めていた。
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