第五章――凶なる襲撃

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「来た道を戻って、反対側の通りへ抜けろ。乃神さん、禊屋をお願いします」 「わかった」  乃神が頷く。 「で、でも織江ちゃんは?」  美夜子が尋ねると、織江は小さく笑った。 「なーに? 私の心配してんの? あんな奴ら、百人相手にしたとしても余裕だって。でもあんたや乃神さんを守りながらってのは、ちょーっとツラいんだよね」  織江は美夜子の頬にそっと手を触れて言う。 「わかったな? ほら、さっさと行け!」 「……ッ!」  美夜子は頷いて、乃神と共に男たちとは逆方向へ走り出した。
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