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織江はため息をつく。
……仕方ない。向こうがそういう態度ならば、多少強引な手を使わせてもらうとしよう。もとより……初っ端の禊屋に対するあの仕打ちは、許すつもりなどなかったが。
男がニヤニヤと笑う。
「……それとも、お姉さんがあの子の代わりに俺らの『お相手』をしてくれるわけ? まー俺はそれでもいいけど? お姉さんもほら? ケッコーいい感じだしね。ああ、でもこの人数を一人でじゃあキツいよねぇ? やっぱりさっきの子も連れてくれば? 二人いたほうが俺らも順番待ちしないでいいからたのしーし、気持ちいーし。Win-Winってやつ?」
「もう一人の男はいらねーけどな! ぎゃはは!」
また大笑いする男たち。今のうちに精々笑っておけ。
織江は薄笑いを浮かべて、男たちへ向けて言う。
「……心配するな。全員ちゃーんと、相手をしてやるよ。体力には自信がある」
「へへっ、いいねぇ~」
ボウガンの男が口笛を吹く。織江は構わず言葉を続ける。
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