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「四人か……意外と残ったな。イイ根性してるねぇ」織江は自分の頭を指さしてくるくる回し、「頭はちょーっと、悪いみたいだけどな?」
おそらく、上手く仕留められたら相当な額の報酬を頂けることになっているのだろう。多少のリスクは覚悟の上ということか。人数ではまだ勝っているのだから強気でいられる、というのもありそうだ。
「その生意気な口、すぐに聞けなくしてやるよ……」
フードを被った男が懐から折りたたみナイフを取りだして、刃を立てる。その他に金属バットを持っている者もいた。
「所詮は女一人、男四人でかかれば勝てないはずがない……か? そうかもなぁ? やってみたらどうだ? 見ての通り、私は武器なんて持っていないぞ?」
織江は両手を広げて挑発する。本当はジャケットの裏に拳銃、ベルトにナイフを隠し持っているが、この程度の相手には道具を使うまでもない。
それに、こいつらには『私たちを殺すように頼んだ人物』について訊き出さなければならない。逃がすでも殺すでもなく、程よく痛めつけてやる必要があるだろう。一人は既に確保したが、出来れば三人は欲しいところだ。
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