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オヤジっぽい――とは、言わなかったが、晃司にはバレていた。
「なんだぁ……その言い方は。お前が無趣味すぎて、俺たち共通の趣味もないんだぞ! なんか始めろ、このゆとりめ!」
「あ! ちょっ! くすぐったいってば!」
晃司がスカートの上から乱暴に大輔の尻を揉みしだく。くすぐったくて、身をよじって笑ったが、少しずつその手が――怪しい動きになっていく。
「……んっ、や、だ……」
大輔は体から力が抜け、晃司に縋りつくように抱きついた。晃司がニヤリと笑む。
「くすぐったい、か?」
そうじゃないことを知っていながら、わざと意地悪く訊き返す。
大輔は素直に答えるのが悔しくて、噛みつくようなキスで返事した。それはもっと――という意味だ。
エロサンタは、大輔が欲しい物をすぐにくれた。大輔のキスに応えながら、晃司は両手をサンタのポンチョの中に忍び込ませた。
脇腹をそっと撫で上げられ、くすぐったさの奥に甘い疼きを覚える。キスの合間に、大輔から吐息のような切ない声が零れた。
巧みな年上の恋人は、大輔の反応を見逃さない。薄く浮いた腹筋をしばらく堪能すると、指を滑らせ、大輔がもっと喜ぶところに触れた。
「はぁっ……んん」
「お~、いい反応。すっかり敏感になったなぁ」
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