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大輔は自分の体を支える力をなくし、晃司の太ももに顔を伏せた。赤い生地に頬を擦りつけ、せめてもと、顔のすぐそばの雄々しい幹をユルユルと扱く。幹を見つめる目は――それを欲しがって濡れていた。
「晃司さん……もう……欲しいよ……」
体も心も――頭も蕩けて、大輔はねだった。ここまでなってしまうと、恥ずかしさを感じている余裕もない。
年上の恋人は、いつでも大輔に優しく――甘い。恋人のおねだりは大好物だ。
晃司はすぐに動いて、大輔が把握する前に、大輔を組み敷いた。あっという間に体勢が逆転した。
「スカートって、こういう時に便利だよな」
晃司が大輔の足を広げ、ほんの少し持ち上げる。スカートをはいた大輔の下半身は、それだけで全て晃司の前に晒された。
「き、着たまま……スるの?」
恥ずかしさを誤魔化すために訊いた。晃司はゴムを着けながら、笑って大輔を見下ろした。
「コスプレ物で、最後に脱がせるAVが、俺は大嫌いなんだよ。だから……今日は着たまま」
イヤか? と聞いてくる晃司の声は優しくて、大輔が本気で拒んだら、すぐに脱がせてくれるのだとわかった。
大輔は興奮して濡れた瞳で晃司を見つめ、スケベサンタの上着の裾を弱く握った。
「俺はいいけど……晃司さんは、脱いで……ほしいかな……」
サンタの格好も可愛いけれど、その下の逞しい体の方が、大輔には魅惑的だった。
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