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そう先生に言われて初めて自分の心臓がいつもより速く脈打っている事に気が付いた。と同時にそれに気が付いた事でさらに顔が赤くなった。
「ほら~やっぱり君のタイプなんじゃないか~このプレイボーイめ~」
「誰がプレイボーイだ!別にあいつは一人称も俺だったし胸も無かったし」
「え?クラウス君巨乳好きだったの?私はあんま好きじゃないなあ」
「殺すぞ!いや殺しますよ!言っときますけど僕は別にそういう趣味は一切」
「性別なんて物は真実の愛の前では飾りに過ぎない」
「だからやめろー!」
あまりの怒りでぜぇぜぇと息を切らしながら真っ赤になって叫ぶ。
反対に先生は良いこと聴いちゃった~とニヤニヤしながら上機嫌の様だ。
「そんなに可愛い子なら私も見てみたいな~君がそんなに赤くなるほどなんだもんな~きっとウルトラスーパーギャラクティック美形に違いないんだろうな~」
「ウルトラでもスーパーでもギャラクティックでもないです!本当にこの剣オタクは……!」
「あ、可愛いと美形は否定しないんだ。なるほどな~なるほどなるほど」
「……!!」
僕が先生に斬りかかる為に木剣を手にしようとした瞬間だった。
「……あ!思い出した!!」
「何をですか!」
「私は……多分……」
「多分何なんですか!」
「その子の事を知っている」
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