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「な…マジな話お前の服全部ひっぺがして町ん中その辺に転がしといてやってもいいんだぜ?面白い見世物になるだろ?どっかの貴族が憐れんで小銭位なら投げて恵んでくれるかもしれんしよ!?……。」
「あっ、おい、馬鹿!やめろ!」
つい叫んでしまった。
まあ目の前で華奢な女の子が男二人組に押し倒されている光景を見れば、
まともな正義感を持ってる少年である限り何も叫ばないなどという事はありえない……。
服ひっぺがすとか言ってるし。
……でも2対1か……いやこっちには木剣がある……剣術にもそれなりに自信はある……さあ来るなら来やがれ……と身構えていると、
「……つまんね。さっさと学校行こうぜ。」
そういってさっさと少女を解放して向こうの方へ去っていってしまった。
……あれ?
あまりの呆気なさに安心と同時に脱力しながら、
頭を起こして服に着いた土を払おうとしている少女の側に駆け寄った。
「君、大丈夫?いやー女の子にこんな事するなんて酷いよね~、ってか君とあいつらってネウス魔術学校の」
「俺は女じゃない。」
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