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君がSNSのアカウントを消した
君がSNSのアカウントを消した
僕が見ていることに気づいたからだろうか
君の不安定な情緒には付き合い切れないと言ったくせに
暇があれば君の言葉を追っていた僕に気づいたのだろうか
君の繊細で傷つきやすいところが好きだった
他人の心情には冷水のように無関心なところが無理だった
せっかく美人で頭もいいのに 恋愛に不向きな性格を直さないとバカだと一方的に宣告した
君は病院に行った 僕はSNSで読んだ
恋人として君を大切に思ってると言葉にしたことは何一つ信じてくれなかったのに
医者でもないのに君の心を切り開くためにぶつけた言葉に君は血を流して泣いた
僕が君に初めて愛していると言ったとき 期待していたのは君の涙だった
君は僕の夢のひと
魔法のように綺麗な女の子
君はSNSのアカウントを消した
誰にも見られていないと思ったからだろうか
※詩集「小さな葬式」の刊行に伴い、以降のページは削除させていただきました。閲覧・コメントありがとうございました。
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