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   そこは、山に囲まれたその平野にはいくつかの川が流れ込み、土地がいくつかに分断されている。  その一つの土地に『ウォルカ』という里がある。  土壌は豊かで人々は穏やかな生活に満足している。だが一たび戦が始まれば、人々の様相が一変する。恐れを知らず、躊躇いが無い。だから『戦士の里』と呼ばれていた。  その(おさ)の住まいの奥に、森の奥へと繋がる地下道がある。地下道の行き止まりにまたさらに下に降りる階段の下に、[ソレ]は幽閉されていた。  その秘密の階段から物語は始まる。   
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