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両社長による挨拶に続き、プロジェクトの概要や日程、組織図などの説明で議題は粛々と進められていく。
開始一時間ほどで全体説明が終わると社長二人は退席し、そこからは両社メンバーの自己紹介が始まった。
それぞれ担当分野や、これまでに手掛けた物件名などを紹介している。
それはいずれ私に回って来る訳で、少し収まりかけていた私の緊張曲線が途端にまた跳ね上がった。
ずっと黙っていたから、第一声が裏返りそうで怖い。
私の声はちゃんと隅々まで届くだろうか。
まだあまり経歴らしい経歴がないのに、何を挙げればいいだろう？
それまで説明を行う幹部と手元資料をひたすら往復していた私の視線は、そこで初めて正面に居並ぶ相手方に向けられた。
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