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「あとね、これ！」
にこにこ笑顔で差し出したのは薄いアルバム。
サラは嫌な予感しかしないの。
「それは？」
「束やんやんのあーんな写真や、こーんな写真が盛りだくさんの秘蔵アルバム！」
「……『タッくん様専用』って書いてあるんですけど？」
「……ﾌﾌﾌﾉﾌｰ♪」
「どうやって手にいれた？」
サラの目付きが鋭くなる。
「束やんやんのおうちに遊びに行った時に借りてきた」
平然と答えるアホパンダ。
「返してきなさい！」
「えー」
「返してきなさい！」
「……はぁい」
サラが笑顔になった。
真っ黒な笑顔だよー。こわいんだよー。
「あ、でもちょっとだけ中見たいかも……」
サラ、ちょっと照れる。
「……見ちゃう？」
ニヤニヤ
悪い笑顔を浮かべるまぁるいお顔。
「……ちょっとだけ！」
片目を閉じ親指と人差し指でちょっと、としめす。
「しょーがないなー」
ニヤニヤ。
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