第一章

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「まぁ、よかったよ。隆哉の初恋が大学で始まって」 「んなわけねぇだろ」 5限目の授業は、第二教室であるのだろうか。 彼女の姿が小さくなり、やがて消えていく。 「正統派な美人が好みだったんだな。まぁ、あの子が嫌いな男は、男じゃねぇわ」 まだ、言ってる。 「だから、違うって言ってんだろ」 僕は、そう言いながら良樹のエビフライの一匹を盗みとる。 「おいっ隆哉!」 「もーらい」 「ざけんなっ」 「あはは」 相変わらずの毎日だった。
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