星を落とす君

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星を落とす君

残念ながら今日は夜勤。  午後まで寝ていたら、揺すり起こされた。 「一足早く聖夜を過ごそう」 連れて行かれたのはプラネタリウム。流星群が降り注ぐ中、左手を握られて薬指にリング型の星が一つ落ちてきた。 「末長くよろしく」  不安げに震える肩を抱き寄せると、君は目からも星を落とした。 ------------------------------------------ <作家名> 有平宇佐 <主な作品> 「僕はキャベツじゃない」 「銀杏白帆といふ役者」
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