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明かりは消えていたけれど、中央にある暖炉には薪がくべられていて小さな明かりとなって周りを微かに照らしていた。
その一番近くにこんもりと膨らみを見せるハンモック。
きっとそこに叶多くんが……。
近付いて中をそっと覗くと膝掛けを数枚重ねて小さく縮こまった叶多くんが眠っていた。
そこにふかふか布団とふわっふわ毛布を静かに広げる。
……気持ち良さそう。
私は巻きストーブの周りを囲むように置かれてある内の一つのスツールに腰掛けた。
大きめの薪を三本、小さな焔の中に足す。
その揺らめく焔を、ただぼんやりと眺める。
一人ぼっちのベッドで冷えた私の体も心も少しずつ暖かさを取り戻していく。
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