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二人ともまんざらではないようだ。
妻と顔を見合わせて、サンタクロース成功を確認しあった。
この日は十二時から翌十時までの二十二時間勤務で、翌朝までは戻らない。三人が仕事に出る俺を玄関から見送ってくれた。
クリスマスとあって人手が足りない。僕もオペレーターとして入る。月曜日とあって例年よりは減ったが、それでもなかなか休憩に出られずに、あっという間に夜になり、日付が変わった。
これでクリスマスも終わりだ。これから年末年始に向けてまっしぐらだ。大みそかは休みだが、元旦は昼間からまた終日勤務が決まっている。妻や子供には申し訳ないといつも思う。オペレーター達もがんばってくれているから、泣き言は言えないのだけど。
二十六日・火曜日の朝、いつもどおり引継ぎをして会社を出る。次の出社は二十八日の夜だ。世間が通勤ラッシュの時間に帰宅とは、いいのか悪いのか。子供たちはとっくに朝食を済ませているので、マックで軽く朝食を済ませて十一時に帰宅し、三人の顔を見る。おとうさんおかえり、と子供たちの声を聞いて寝室に入り、アイマスクをつけて眠りについた。
目が覚めてアイマスクをとると十八時、すでに日は暮れている。
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