3 魔女と吸血鬼

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ややして、ロウが人の姿に戻り、ジョシュも乱れた襟や髪を整えて、穏やかな雰囲気を取り戻した。 ロウも何か誤解をしているのだと思う。 ロウは眉根を寄せ、厳しい顔で私に向き直った。 「ジョシュとここを出て行くつもりなのか?」 あぁ、やっぱり誤解している。私は必死に言葉を探した。 「そうじゃなくて、ここに居ても答えが出せないから、答えを探しに行こうと思ったの」 ロウは意味が分からないというように首を振った。 「私はまだ何も知らない。自分がジェスリルの代わりにはなれないってことは分かってるけど、それだけで魔女を継がないとは言えない。もっといろんなことを知った上で、答えを出したいの」 うまく伝えられないもどかしさに、泣き出したくなるが、ぐっと堪えた。 しばらく三人とも何も言わず立ち尽くしていたが、沈黙を破ってジョシュが呟いた。 「お嫁に来る気になったんじゃ無かったのか」 やはり誤解していたようだ。
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