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4*.
それから、夏休みが終わるまでの数日間も俺はずっと家の中で過ごしていた。
夏休み前半と違うのは、何もしなかったことだ。ゲームも何もしない。
ずっと横になっていた。
何もする気にならなかった。
携帯の電源は切っている。
家に帰って、楓からの通知で埋まっているのを見て、即切った。
何も見たくないし、聞きたくない。
学校に行きたくない。
楓に会いたくないし、あの5人にも会いたくない。
冬川先輩にも誰にも。
本当にニートになってしまいたい。
でも、学校に行かないなんて親が許すわけないし……始業式の日の朝、俺はのろのろと制服を着て準備をした。
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