プロローグ

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プロローグ

幼馴染っていうのは、上手くいくとは限らない。 確かに、響きはいい。 生まれたときから一緒にいる? 相手のことを知り尽くしている? 気が楽? 親同士の仲がいいから色々やりやすい? どれも事実だ。 否定はしない。 小さい頃はいい。 お互いのスペックに差がほとんどないからだ。 無邪気に遊び、喧嘩すればいい。 でも、成長するにしたがって個性が出てくる。 スペックの違いが明確に現れる。 そうなったときにも、違和感を感じなかったら――その幼馴染は上手くいったと言えるだろう。 羨ましい。
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