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「柚生は、学年で一番頭良いんだ。高校も一番で入学したし……」 春先輩がクスクスと笑いながら言った。  んでもって、ちゃっかりピアス付けてるとか、イケメンですか。何ですか。 「最後。このヤクザみたいな人が、雨宮 秋成(あきなり)」 「ヤクザみたいは言い過ぎだと思う」  雨宮先輩が不満そうに眉を寄せた。 「いや、丁度良いくらいだろ。顔、怖いし」  和泉先輩が容赦なく言い放つ。  雨宮先輩は確かに強面だった。 金髪だし、あの目に睨まれたら俺は死を覚悟するだろう。 でも、口調はどこか穏やかで、落ち着いていた。 「俺、見た目ほど怖くないし、怖がらなくていいから」 「あ、はい。どうも……」  何かギャップが素敵だな、この人。 凄く良い人そう。  というわけで、長くなっちゃったけど、先輩達は全体的にとてもイケていた。  さぁ、これから、楓、冬川先輩、春先輩、和泉先輩、雨宮先輩、そしてダサいメガネ(しかも、泳げない)が一緒に海に行きます。   死にそうです。
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