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そして、海に着き、俺以外の男たちは最高にテンションが上がった。
さっさと水着に着替えて(あえて春先輩以外みんな腹筋が割れていることについては触れないでおこう)海に飛び込んだ。
「千夏も早く来いよ!」
楓が手招きする。
行ったところで何すんだよ。
浮いてるだけかよ。
「じゃあ、僕、千夏ちゃん運んじゃおうかな」
いつの間にか、冬川先輩が俺の後ろに回りこんでいた。
「え、ちょ、待ってくだ――うわぁあっ」
冬川先輩は浮き輪と共に俺を担ぎ上げた。
その小柄な体の仕組みはどうなってるんですか?!
「下ろしてくださいいい! 怖い怖い怖いっ」
すると、楓が目の前に現れて「ちょっと、失礼」と冬川先輩から俺を剥ぎ取ると、今度は楓が俺を担いだ。
あ、俺、今……冬川先輩と密着したから――
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