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音はあるはずなのに、何故か無音の世界だった。
慌てて浮き上がって、頭を出すが、足がつかなくてまた沈む。
口の中に水が入ってきてむせ返る。それを繰り返していた。
周りに人はいない。
あぁ、こんなことで死ぬんだと思った。
親に顔向けできねえな。
まさか俺が死んだあとに、楓が俺の両親に責められたりしないよな……。
そんなことがあったら、化けて出て行くしか――
「千夏っ!!」
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