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「え?」 「いや、だから」 楓はイライラしたように手を振った。 何を振り払っているのかよく分からない。 「次! 次は俺の側離れんなよってこと!」 「あ、うん。でも、もう、海行かねえわ。怖いし」  楓は何も言わなかった。  今日の楓はちょっとおかしかったな。 温厚なはずなのに、カリカリしてた。  いや、待てよ。 一番おかしかったのは、俺じゃないか? 
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