2048人が本棚に入れています
本棚に追加
「え?」
「いや、だから」
楓はイライラしたように手を振った。
何を振り払っているのかよく分からない。
「次! 次は俺の側離れんなよってこと!」
「あ、うん。でも、もう、海行かねえわ。怖いし」
楓は何も言わなかった。
今日の楓はちょっとおかしかったな。
温厚なはずなのに、カリカリしてた。
いや、待てよ。
一番おかしかったのは、俺じゃないか?
最初のコメントを投稿しよう!