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 5人は嘲るように笑った。 「だからさー、地味なお前のこと気遣って誘ってくれてんだろ?あいつ、いい奴だからさ。お前が察してねえだけだっつーの」  胸をぐっと押されるような感覚。 俺は胸が苦しくなった。  いや、負けちゃだめだ。 こいつらはわざと、俺を傷つけるような言い方をしているんだから。 「じゃあ、本人にそれ聞いたのかよ? お前らの憶測だろ?」 「憶測だろうが、予想だろうが、そうに決まってんだろ。誰がお前と喜んで行くんだよ」 「じゃあさ」 一人が言った。 「楓に聞いてみようぜ。波崎、陰で聞いてろよ。お前のいないところで、俺たちが聞いてやるからさ」  は……何だよ、それ。
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