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ついに核心をついた。 俺は片腕で自分の汗をぬぐった。 この汗はきっと、暑いからではない。 「え、どういうこと」 「俺たちだって誘っただろ。断ったじゃん」 「だって、俺、千夏と行きたかったし」  胸が熱くなった。 正直、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。 「いや、何で波崎なんだよ? お前、気遣いすぎ。あいつが行く人いないからって、世話焼く必要ないだろ」  世話を焼いてるんじゃない、俺が一緒に行きたかったからだ―― そういう言葉を俺は待っていた。 いや、言ってくれると思っていた。  でも、それは違った。 「だって千夏の世話を出来るのは俺だけだろ?千夏には俺が必要なんだ」 「そりゃそうかもしれねえけどさー、ほっとけばいいじゃん。お前とは世界が違うんだよ。あいつは」 「そんなに簡単な話じゃない。ほら、もう千夏帰ってくるから、あっち行けって――千夏?!」  俺は立ち上がっていた。 5人の笑い声が聞こえた。
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